コアドール

体のどこかに動力源となるコアを有し、意思を持って動くことのできる人形。
コアの種類によって「オルタナ」「ディヴァイン」に大別される。
愛玩用・労働用・戦闘用など、役目によって姿かたちはさまざま。

擬似的なものを設定づけられない限り、眠ったり痛みを感じることはない。
飲食も不要だが、液体だけは嗜好品として摂取ができる。

オルタナ(オルタナ・コア)

魔力を固体化してつくった石(人工コア)を動力源とするコアドール、またそのコア。
現在のコアドールは9割以上がオルタナである。

人形師であれば誰でも・何体とでも同調することができるため、ある程度の量産が可能。
それなりに高価ではあるが一般にも販売されており、富裕層を中心に普及している。

一度の同調によってオルタナが動くことができるのは平均して10年ほど。それを過ぎると休眠に入り、コアドールの機能を停止する。人形師の死後も、同調の効果が残っている間は動くことができる。
コアが割れるまでは何度でも同調して再び起動させることができるが、そのたびに記憶はすべてリセットされる。
同じ人形師が同調したとしても、休眠前のことは何も覚えていない。

オルタナはコアの色が瞳の色と一致する。
コアの作成時に込められた魔力の量や性質によってさまざまな色の個体が存在し、その美しさや珍しさがコアドールとしての価値にも影響する。

ディヴァイン(ディヴァイン・コア)

神によってもたらされたと伝えられる特別な石(天然コア)を動力源とするコアドール、またそのコア。
今や採掘ができないため中古のコアドールでしか見かけず、それも入手困難。稀に市場に出ると超高額で売買される。

同調できるか否かは人形師の魔力やコアとの相性次第であり、ほとんどの場合上手くいかない。
ディヴァインとの同調に成功することを「コアに選ばれる」などという。

ひとりの人形師に対して1体のみ同調可能。
同調すると命を共有するようなかたちになり、ディヴァインは相手の人形師が死ぬまではコアドールとして動くことができる。
一方でディヴァインのコアが割れると人形師も共に命を落とすことになるというリスクがあるため、同調には覚悟が必要。
同調相手の人形師が死ぬと休眠に入るが、オルタナとは異なり、記憶がリセットされることはない。

オルタナに比べて能力全般が高く、本来は主に戦闘用に造られていたのではないかといわれている。
また、同調相手との物理的・心理的距離が近づくほどに能力が高まるという特徴があり、コアに直接触れて魔力を与えると一時的に最大限の力を発揮することができる。

コアは目の覚めるようなライムイエロー。「神様の色」とも呼ばれる。
人工コアでは出せない色とされており、コアの色と瞳の色は必ずしも一致しない。人形師や知識のある者であれば、コアの判別をする際に色をおおよその目安にできる。
希少価値が高いため割れたコアであっても宝石として高値がつき、収集家が存在する。ディヴァイン・コアを騙って売りつける詐欺は昔から少なくない。

オーナー

コアドールの持ち主。
人形師が制作したコアドールを販売・譲渡せずに手元に置く場合は造り手兼オーナーとなる。
コアドールを家族のように扱う者もいれば、完全なる所有物として扱う者もいる。

同調

人形師がコアに魔力を通し、コアドールを起動させること。
オルタナは人形師であれば誰でも同調できるが、ディヴァインと同調できるかは魔力や相性次第であり、中古のディヴァインとの同調が成功するケースは稀。

休眠

コアドールが動く人形としての機能を停止した状態。
オルタナは同調で込められた魔力が切れたとき、ディヴァインは同調相手の人形師が死んだときに休眠となる。また、造られてからまだ一度も同調していない状態も休眠と呼ぶ。

販売用のコアドールは休眠の状態で保存・展示され、オーナーが決まった際に人形師が同調して送り出すのが一般的。

セカンド(第二の心臓)

オルタナ・コアの作成時、コアドールに嵌めるものとは別に、固体化した魔力の一部を欠片として残しておく場合がある。この欠片をセカンド、または第二の心臓と呼ぶ。

セカンドを破壊されたコアドールは強制的に機能停止となり、再度の同調も不可となる。
コアドールが反逆を起こした際には緊急停止ができるほか、オーナーが握っておくことで抑止力としての意味合いも持つ。
金庫に保管する、指輪に加工して身につけるなど、オーナーによって扱いは異なる。

コアドールを奴隷や道具にするものとして嫌う人形師もいるが、特に戦闘用のコアドールにはセカンドのある個体が多い。
セカンドがある場合、その個体のコアは初めからどこかが欠けたかたちになる。

魔法

火・水・風・土の四属性を基本とした、魔力を有する人間が使うことのできる術。
魔法が使える人間は世界全体で見ると4割程度ではあるが、その存在は一般的に知られている。

子供たちは6歳になると魔力測定をし、魔力有りと判定されると魔法学院に入学、そこで4年間一般的な教養及び四属性の基礎を学ぶこととなる。
卒業後は一般の学院に進むことも自由に選べるが、ほとんどは魔法を使う道を極める魔法専門学院に進む。

危険を伴う攻撃魔法や防御魔法はその道を極めた者にしか扱えず、専門職の者以外が魔法を私的に使うことは禁じられている。

魔法は細かく分類すると多数あるが四属性を主にしており、
治癒魔法(水)転移魔法(土)操作魔法(風)などがある。
基本的に自身が得意とする属性の中の魔法を極めることとなり、基礎魔法+特化魔法(1〜3つほど)を扱う人が大多数。

その他、魔法使いの中でも1〜2割ではあるが無属性の魔法を扱える者がいる。
大抵は国に関わる仕事に就くこととなり、無属性の魔法はその多くが国家機密として謎に包まれている。

人形師はその無属性の魔法"人形術"を使うことができる者がその道を極めた人形師に弟子入りし、免許皆伝及び国家資格を取ることで独立を認められる職業である。

人形術

人形師が扱う無属性の魔法の通称。
主にコアドールと同調するための魔法を指し、コアと適合するボディを造る魔法もこの人形術に含まれる。
魔力を有する者の中でも、会得できるのは天性的な素質がある者のみ。

場合によっては危険因子になりかねないため、人形師は国に管理されるものとされており、定期的に国から視察が来る。

なお、天然コアと人工コアの正確な見分けができるのも人形師だけである。

アークティカ(Arctica)

物語の舞台である国の名称。
19世紀頃のヨーロッパイメージ。

ウォルスト(Volst)

物語の舞台である街の名称。
コアドールに関する技術が発展しており人形に関する店舗なども多く点在する。

ガルド(gold)

共通通貨。
値札などで表す時は○○Gとなる。

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